利用例

生命創成探究センター

利用例1 真核細胞発現系を用いた安定同位体標識技術を開発し、糖タンパク質のNMR研究を推進しています。

酵母・昆虫・植物など様々な真核細胞発現系を用いた糖タンパク質の安定同位体標識技術を開発し、糖タンパク質に関するNMR研究を推進しています。糖タンパク質の中でもバイオ医薬品として重要な抗体に関して、哺乳動物細胞の代謝標識技術を活用したNMR研究を行っています。こうした取り組みを通じて、基礎研究や創薬研究への幅広い貢献が期待されます。

(参考)K. Kato, S. Yanaka and H. Yagi, “Technical basis for nuclear magnetic resonance approach for glycoproteins,” Experimental Approaches of NMR Spectroscopy, Springer Nature Singapore, pp.415-438 (2018).

利用例2 糖鎖の立体構造や分子間相互作用を解析する方法論を開発し、糖鎖の動的構造に関するNMR研究を推進しています。

NMR計測と分子動力学計算を組み合わせることで、溶液中の糖鎖の動的コンフォメーション空間を探査する手法を開発しています。とりわけ、常磁性効果を利用したNMR計測により、分子動力学計算の妥当性を評価することで、実験に裏付けられた糖鎖構造アンサンブルを得る手法を実現しています。このような技術基盤を活用し、糖鎖のNMR研究を一層発展させることを目指しています。

(参考)K. Kato, H. Yagi and T. Yamaguchi, “NMR characterization of the dynamic conformations of oligosaccharides,” Modern Magnetic Resonance, 2nd Edition, Springer International Publishing, pp.737-754 (2018).

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