NMR共用プラットフォームシンポジウム
-高磁場NMRを核としたプラットフォームの新たな展開-
開催日:8月2日(水)13:00~18:00 (受付12:30~、懇親会18:15~)
場所:理化学研究所 横浜キャンパス 交流棟1階ホール
(http://www.yokohama.riken.go.jp/access/index.html)
(主旨)
アカデミアが主体的に研究基盤プラットフォームを運営していくために、産業界や異分野のユーザーへはもちろんのこと、分野を牽引するリードユーザーを含めたNMRユーザーや、国外のユーザーなど、幅広い層のユーザーに対して高度で充実した支援をおこない、研究開発を促進することが求められている。
NMRプラットフォームの特色である高磁場(800‐950MHz)NMR装置は、これまで生体高分子・天然物・無機材料分野を中心にした利用が主であったが、高分子や低分子化合物等のNMRを日頃から多用している分野のユーザーに対しても積極的な利用を促進することにより、幅広い利用分野において高磁場NMRの活用を定着させ、研究開発を加速させることが期待されている。また、日米欧で開発が進む1GHz超の超高磁場NMRについては、将来の導入を見据えて利用研究を開拓していくことも求められている。
さらに、こうした高磁場NMRを中核に据え、新共用システム実施機関や分析会社、関連メーカー、他PF機関、国外PFなども巻き込んだイノベーションハブへ展開していくことも期待されている。
今回のシンポジウムでは、若手研究者を中心に高磁場NMRを活用した先進事例の紹介を行い、幅広い分野における利用を促進するとともに、高磁場NMRを核としたプラットフォームの新たな展開について議論を行う。
【プログラム】
1.13:00~13:05 開会挨拶 木川 隆則 NMR共用プラットフォーム代表(理化学研究所)
2.13:05~13:25 基調講演
座長:木川 隆則(理化学研究所)
タンパク質のin situ機能解明 嶋田 一夫(東京大学)
3.13:25~14:45 産業界からの特別講演
座長:西村 善文 (横浜市立大学)
13:25~13:45 高分子の末端・微細構造解析~天然ゴムの事例を中心に~
小林 将俊(住友ゴム工業株式会社)
13:45~14:05 高磁場高感度プローブを活用したガラス構造解析・ポリマー組成解析の紹介
宮嶋 達也(旭硝子株式会社)
14:05~14:25 レアアース認識ペプチドの構造解析
石田 亘広 (株式会社 豊田中央研究所)
14:25~14:45 阪大蛋白研の19F フラグメントライブラリーとその適用事例
上村 みどり(帝人ファーマ株式会社)
4.14:45~16:05 アカデミアからの特別講演
座長:藤原 敏道 (大阪大学)
14:45~15:05 抗体と糖鎖のNMR
加藤 晃一(自然科学研究機構)
15:05~15:25 名古屋大学におけるタンパク質NMR装置を核としたオープンイノベーションプラットフォーム構想
廣明 秀一(名古屋大学)
15:25~15:45 固体NMR・GIPAW・DNP-NMR:有機デバイスの本質的理解に向けて
梶 弘典(京都大学)
15:45~16:05 Solid-state NMR (SSNMR) studies of Alzheimer’s amyloid assemblies and other systems
石井 佳誉(東京工業大学)
5.16:05~17:05 若手の共用支援者の講演
座長:出村 誠 (北海道大学)
16:05~16:20 NMR共用プラットフォームの概要紹介と今後に向けて
秋山 弘成(理化学研究所)
16:20~16:35 横浜市立大学NMR共用システムと次期NMRPFへの期待
栗田 順一(横浜市立大学)
16:35~16:50 感度1000倍の固体NMR -装置づくりと応用
松木 陽(大阪大学)
16:50~17:05 高分解能NMRによって明らかにするトリガーファクターシャペロンの作用機序
斉尾 智英(北海道大学)
6.17:05~17:15 休憩
7.17:15~17:55 パネルディスカッション
テーマ:『高磁場NMRを核としたプラットフォームの新たな展開に向けて(仮)』
パネリスト:
木川 隆則(理化学研究所)、栗田 順一(横浜市立大学)、
松木 陽(大阪大学)、斉尾 智英(北海道大学)、
秋山 弘成(理化学研究所)、他
進行:小野田 敬(理化学研究所)
8.17:55~18:00 閉会挨拶 西村 善文(横浜市立大学)
9.18:15~19:15 懇親会(希望者のみ、会費2,000円)
参加登録:登録受付は終了しました。
参加費:無料(懇親会参加費:2,000円)
連絡先:NMR共用プラットフォーム(担当:秋山) hironari.akiyama[at]riken.jp [at]は@に変換