開催日:2017年11月27日(月)10:00~(受付:9:30~)
開催場所:理化学研究所横浜キャンパス交流棟ホール1階
【概要】
ハードウェアと測定技術の進歩により、固体NMRを使った研究や分析は身近になりつつありますが、アプリケーションの面から見ると固体NMRはまだまだ未開拓な部分のある分析手法です。さらに超高磁場磁石や100 kHzを超える超高速MAS(Magic Angle Spinning)プローブ、DNP(Dynamic Nuclear Polarization)など新たなるツールの登場により、固体NMRが応用可能な範囲も着実に広がっています。
このような背景を元にこのセミナーでは、特に材料系の固体NMR技術が進んでいるフランスからの研究者4名と日本におけるNMRの先端技術開発に携わる研究者3名を招き、どのようなことが最新の固体NMRでできてその背景にある理論はどのようなものなのかを講演していただきます。ここで得られた情報をもとに活発なディスカッションと今後更なるアプリケーションのアイディアが生み出されることを期待します。
また本セミナーのサテライトとして、翌11月28日(火)にブルカー・バイオスピン株式会社主催のワークショップも行われます。このワークショップでは固体NMRの基本的な調整から超100 kHz MASプローブを使った実験まで幅広い内容でのチュートリアルを行います。あわせてご参加ください。
【プログラム】
11/27(月)日仏固体NMRRチュートリアルセミナー
10:00~10:15 前田秀明(理化学研究所NMR施設 施設長)
開会の挨拶およびNMR共用プラットフォーム紹介
10:15~11:00 Dominique Massiot(CNRS(フランス))
固体材料の秩序と無秩序:化学、幾何学、トポロジー(PartⅠ理論)
———(休憩:10分)———
11:15~12:00 Dominique Massiot(CNRS(フランス))
固体材料の秩序と無秩序:化学、幾何学、トポロジー(PartⅡ応用)
———(昼食:55分)———
13:00~13:45 Christian Bonhomme(パリ第6大学(フランス))
Laboratoire de Chimie de la Matière Condensée de Paris (LCMCP) におけるDNP/NMR : ハードウェア、GIPAW法およびその生体分子への応用(Part I 理論)
———(休憩:10分)———
14:00~14:45 Christian Bonhomme(パリ第6大学(フランス))
Laboratoire de Chimie de la Matière Condensée de Paris (LCMCP) におけるDNP/NMR : ハードウェア、GIPAW法およびその生体分子への応用(Part Ⅱ応用)
———(コーヒーブレイク:25分)———
15:15~16:00 石井佳誉(東京工業大学/理化学研究所)
(TBD) Solid State NMR Applications at High Magnetic Field
16:00~16:45 武田和行(京都大学)
Introduction to Electro-Mechano-Optical NMR detection(仮題)
16:45~17:30 柳澤吉紀(理化学研究所)
(TBD) Development of HTS NMR Magnets
———(懇親会)———
11/28(火)ブルカー・バイオスピン固体NMRワークショップ(サテライト)
※11/27(月)の参加者の中から希望者のみ
10:00~12:00 Jean Paul Amoureux(リール大学(フランス))
・有機金属構造体(MOF)のNMR Crystallography
・最新の固体NMR技術
———(昼食:60分)———
13:00~15:00 ハンズオン ワークショップ
・0.7mmを使ったUltra-fast MASの測定
・固体NMR調整・基礎に立ち返って
・(予定)MAS CryoProbe(スイス工場からオンラインのデモンストレーション)
———(コーヒーブレイク:30分)———
15:30~17:30 Olivier Lafon(リール大学(フランス))
・無機/ハイブリッド材料のDNP
・有機金属触媒研究のための四極子核のNMR
お申し込み方法などの詳細については下記URLをご参照ください